[写真] 合衆国中部をカナダ製Summicron 35/2で

先日出張で合衆国の中部に飛ばされてまして。社会人になって以来ずーっと海外営業なのに初北米出張でした。どうにも巡り合わせってのはあるもんで、何といか北米の大学を出ているのに今まで欧州中東を回り続けていたのには不思議な因果を感じます。で、まあ出張の要件としては炎上も炎上の良い所で結局滞在一週間の予定が二週間に伸びる程度には燃え燃えでした。

ところが飛ばされたのがネブラスカ州の片田舎でして、飯屋も車無しに移動できる範囲にはほとんど無いし。唯一の楽しみはこの何も無いアメリカ味を朝晩の通勤時にパシャパシャ撮るだけでして、そこにかなりの救いを見出しておりました。で、そのフィルムを遂に現像したんで写真をポロポロ上げたいな、と。

北米出張という事で持っていったのはErnst Leitz Canada製のLeica M3と同じくCanada製のSummicron 35/2、90/2、そして一応ドイツ製ですがElmar M 50/3.5。何だかなんだでSummicron 35/2の良さを再確認した旅でした。

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Leica M3, Summicron 35/2, Kodak T-MAX400
HC-110(B)

トレーラーのケツを再利用?したレストラン。割に夜遅くまでやってまして。この光景だけでなく光の加減から何から猛烈に北米を感じます。やってる兄ちゃん達の見た目もやたらとガラが悪そうだったのも実にアメリカン。

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Leica M3, Summicron 35/2, Kodak T-MAX400
HC-110(B)

夜も更けて閉まってるんですがまだ明りがついているぐらいの時間に。A&Wの”ALL AMERICAN FOOD”の文字も鮮やかなダイナースタイル店舗。多分外観は50年代とかから変わってないんじゃないかしら。こうやって見ると8枚玉ズミクロンの開放の滲みって美しいですね。

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Leica M3, Summicron 35/2, Kodak T-MAX400
HC-110(B)

多分連続カット。光の滲みが綺麗だなって。

じゃあ、今日はここまで。

ズミクロン35に関しての資料としては割に一級品。全体から漂うライカ通信史観とも言うべきライカ至上主義のバイアスには注意して読むのがオススメ

澤村先生の本は持っておくと吉