手前ハーフでして。色々謎は自分でも持ってるのですが、50%ばかりカナダ人という事になっております。で、やはりカナダという国には割と特別な感情御座いまして。大学をカナダに決めたのもその辺りの影響が御座います。
問題はカナダ、陰が薄い。特に模型ではとにかく陰が薄い。カナダ人が怒り狂うような言い回しで言うならば、劣化アメリカンとしてのテイストが濃い。そりゃあ南に軍事超大国がデンと居座り、政治的陣営も言語的同一性も高いなら自分でなんとかする必要はないのだけれども。
そんな中で王立カナダ空軍は、ハイビジ華やかなりし頃中々ロックな塗装スキームを使っておりまして。現在のCF-18の極端なまでのロービジと比べると驚愕する程度にはハイビジでした。特にF-104、或いはカナダ的に言うならばCF-104などは、真っ赤な水平尾翼に真っ白な主翼に楓のラウンデルが輝き、胴体はベアメタルの銀色と、一歩間違うとデモ機がアクロバットチームかの如き塗装で北方の空を守っておりました。
ならば、我が心のカナダ力(ぢから)を燃やし、やってみようじゃないか。我が半身のプライドにかけて、作ってみようじゃないか。そんなわけで殆ど現用機を作った事のない私が、ハセガワの1/72 F-104を手に取ったのでございます。
で、サクっと形にはなりまして。(前部主脚庫の”W”型したパーツの組付けが未だにわかんないんですが)。ハセガワの端正なスジボリは美しいんだけれど、エアフィックス的なスジボリが好きなのでゴリゴリと前面掘り直し。特にエンジン回りのリベットはケガキ針でポチポチと前部掘り直した結果、かなりバタ臭い物になっております。でもモノグラムとかエアフィックス的なバシバシの彫刻の方が好きなんだなぁ。
塗装については例によってファレホで。サフの前に全体を800~1000版辺りで磨いております。白サフを吹いた上からイタリアンレッドで水平尾翼を塗装し、主翼は白サフの上からホワイト。胴体も初めてファレホのメタルカラーを使ってみようかと。
じゃあ、今日はここまで。