キットレビュー: 田宮 [Jagdpanzer 38(t) Hetzer Mittere Produktion]

タミヤからヘッツァーが発売になったので購入。ヘッツァーを作ってみたかった物の、ドラゴンのキットは入手困難、エデュアルドは高すぎ、という状況だったので凄く助かる。
Tamiya 35285

Tamiya 35285

もう既に組み上げた方々によって色々な所で言われているけれども、ほぼ完全にストレスフリーの好キット。所謂タミヤテイスト濃いめで、良く考えられた部品構成と抜群の合い、クッキリとしてメリハリの効いた彫刻など非常に組み易くまた楽しいキット。何故か溶接跡と鋳造肌の再現が非常にアッサリ気味なんで気になる人は手を加えるべき。

今回新機軸として盛り込まれた半組み立て済み履帯は中々素晴しい。 勿論タミヤだからできる抜群の部品の合いがあるから、なんだろうけども。 慣れれば片側20分からそれ以下で組めるようになる。 ドラゴンのマジックトラックを組んだ時も感動したけれど、 今回の衝撃はそれ以上。 モチベーションを最も奪う工程が左右合わせても40分で終了するなんて!

恐らくドラゴンが今の状態でヘッツァーをリメイクするとしたら確実に分割して来るであろう転輪は勿論一体成形。転輪を地面にキチンと設置させるために軸を水平にする治具も付属。流石タミヤ、という気配り。

とは言っても、車両のサイズで考えたら(エデュアルド程ではないにしても)値段は高め、今時の流れに逆らってエッチングが付いてない、と幾つかのマイナスポイントも。せめて吸気口(?) にエッチングメッシュぐらいは奢って欲しかった。

上に擧げた通りいくつかのマイナスポイントは有るものの、やっぱり好キットである事に変わりは無し。 戦車模型を作った事の無い人にオススメするには最高のキットなんじゃないだろうか。丁寧に工作すればキッチリと答えてくれる代物なので、最近完成品が増えない人にもオススメだだと思われます。

★★★★★(5)

じゃあ、今日はここまで。