思い立ったが吉日という言葉も御座いまして。カメラに手を出してからという物割と知り合う方々が御自身で同人誌を出してらっしゃるわけです。そんな環境下に数年晒されてみれば、なんだか自分も同人誌が出したくて出したくて。色々頭を過るアイディアはあったのですが、色々手間もかかる。ならば一冊スッパリと、シッカリと、処女作を、一冊目を、しかと出してから手間をかけようじゃないか、という考えに至り、気付けば一冊本をデッチあげたわけです。サークル名は「人民公社チェルヴォナ・ジルカ」と致しました。 最初に買ったフィルムカメラが人民公社ペンタコンによるPraktika Super TLであり、プラクチカBシステムに惚れ込んだ手前と致しましては、やはりその名に人民公社を冠したい。そしてウクライナ語を大学にて学んだ人間としては、やはりその名にはウクライナ語の単語を与えたい。何より、東側カメラ大好きな人間としては、そこには社会主義的、コミュニスト的なテイストを纏いたい。つまりそこに与えるべきは赤い星、即ちチェルヴォナ・ジルカなのであります。
上の画像はチェルヴォナ・ジルカのロゴとしてでっちあげました。今後モリモリ使って行きたい所存でございます。チェルヴォナ・ジルカのウクライナ語表記Червона Зіркаの頭文字がモチーフであります。
そんなわけで個人サークル、「人民公社チェルヴォナ・ジルカ」がお届けする処女作は、カメラマウント写真集「Mount」と相成りました。世に写真集は数あれど、カメラの、それもレンズマウントに的を絞った写真集がどれだけある事でしょう。ただレンズとボディを繋ぐだけのジョイント、そして円形でなくてならぬという大原則に縛られた機能部品。しかしながら、そこには各社各様の思想と、時代の変遷と、何よりカメラの中心部という一等地を占めるに足る気品とをこそ与えらえているように手前には思えてならないのです。天下一品の切れ味を誇るハッセルブラッド用レンズCarl Zeiss C Planar T* 100mm F3.5を、更に古今無双の解像度を持つSigma sd Quattroにマウントして撮影した写真。A4という大きなサイズにマウントだけをガツンと乗せて、能書きは無し。誠に拙い出来ではございますが、現在boothにて委託中ですので宜しければ御笑覧頂ければ幸いです。
じゃあ、今日はここまで。