先日交流のあるリットル氏(Twitter)から期限切れ間近かのフィルムを一山貰いまして。その中にKodakのTri-Xが一本入っていた為、ワーオコイツァお宝だ、と喜び勇んで使う機会を窺っておりましたが、先日Contax IIに突っ込んでパシャリと撮ってみました。
基本的に手前は低感度最高!派であり、普段ISO100のフィルムなんて高感度だぜ、RPX25やPAN F Plus 50を常用だ、との熱い魂でいるのですが、Tri-XはISO400を謳うフィルム。ISO400と言えば愛すべきsd Quattroでは個人的に許せる限界を越えており、またLeica M9でも上限と思っている高感度であり、即ち手元に時代の最先端とでも言うベき性能のフィルムがあるわけです。
ところが、天邪鬼な手前はコイツをISO100扱いで撮影して現像だ、低感度is GOD!とまた無茶をしたわけです。で、結果がこちら。現像はMassive Dev Chartに従ってRodinalの1:50で7分半。スキャンした瞬間素直に凄いな、と思いまして。レンズの良さもあるとしてそれにしてもこのシャープさはどうだろう。Rodinalらしくエッヂの立ったシャープさと、それでいて滑らかなトーン。実にテイスティ、実にマーベラス。勿論パーセプトールやミクロファインのような微粒子現像液ではないので粒が見えないような滑らかさではないけれども、この嫌味の無いザラつきかたはフィルムならでは。
いやあ、実に楽しい発見でした。しばらくこれで使ってみようかな。
- 現像:Rodinal 1:50、7.5分
- フィルム:Tri-X 400@ISO100
- ボディ: Zeiss Ikon Contax II
- レンズ: Carl Zeiss Jena Biometar 35mm F2.8 (+黄フィルタ)
じゃあ、今日はここまで。
P.S 最近Rodinalの攪拌現像にハマっておりまして。Rodinalと言えば静止現像用、として買ったのですが、力強い粒子感と何でも現像できる手軽さが心を魅いて止みません。詳しくは東京オルタナ写真部が見事に解説してくれているのでそちらをどうぞ。