クレヨン気泡埋め

昨今ワンフェス等々にて頒布されている、特に企業が作っているわけではないガレキの品質向上著しい事は間違いないわけで、驚く程精緻な造形と驚く程魅力的なキットがイベントに行けばモリモリ御座います。が、とはいえ、やはりガレージキット/レジンキットを作ろうとすれば気泡埋めという工程は避けられないわけで。こいつぁ中々手強いのです。

いくら手前が(どちらかと言えば)塗装より工作にこそ楽しみを見出す派閥の人間とは言え、次から次へと表れる微細気泡を賽の河原に石を詰むが如くパテを塗り、削り、また塗り、削りと繰り返すのが億劫な事はあるわけで。というか、木から仏像を削り出すが如く、パテをぼってりと塗り付けたフィギュアから中身を削り出すが如き自分の技法は何だか酷く無駄な作業であるような気がして、助けてモデラー諸兄姉!とTwitterで叫んだ所、クレヨンを使う方法を数々の方々より教えて頂きました。特にfol嫁さん(@kanari1st)のブログ記事はわかりやすく、参考とさせて頂きました。
img_20161119_175347748で、クレヨンでどうやるの、と言っても、実際に塗りつけるだけ。レジンにクレヨンを?!とか思ったので、やってみたのがこちら。青く見えているのがクレヨンで埋まった気泡、赤いとろは最近お気に入りの3Mグレージングパテ。一言で言うとスゲェ。語彙力無い感じで書くならばヤバイ。アレな感じがスゲェヤベェ。パテと違って無臭、乾燥を待つ必要も無し。色も自由だし何よりプロセスとしては塗りつけて拭き取るだけ。クレヨンを塗りつけているとみるみる気泡が埋まって行く。このプロセスを見てるだけでも楽しい。素晴しい。特に、パテが硬化時にヒケてしまい、埋まってはいるんだけど微妙に段差が残っているような最も面倒かつ腹立たしいような状態の気泡に対してもキチンと入り込み、ツライチにしてくれるのには思わず感動。

とは言え、難点もなくはない。一つは見栄え。色が大変。いや、白でも使えば問題ないんだけれども、気泡をちゃんと見る為にはビビッドな色を使いたい。とはいえそうなると塗装とかどうしよう。二つめは耐久性。これは本当に未知数。ハンブロール等強力な溶剤に耐えられるかもわからない。ここは自分が人柱になっていくパターンかな。

とりあえずペコっと剥れるのを防ぐ為に、ハンブロールのサフは吹くつもりでおります。さてさてどうなることやら。

じゃあ、今日はここまで。