手前は過去に色々あった関係で大日本絵画はアーマーモデリング誌とそれに奉ろう諸々に対して「余り好意的とは言えない」感情を抱いているのは間違いなく、又それに共なって何とは無しにそこと繋りが深いモデルカステン製品に対しても若干一歩引いたような感覚を持っているわけで。即ち代案が存在するのであれば積極的に買いには行くめぇ、という程度の者ではあるわけですが。
そんな状況がありながら買ってしまったのがモデルカステン製、”Plastic Beauties『女子高生』フィギュア・シリーズ JK-01 「さやか先輩(高3)」”。普段は2体1セットのインジェクションフィギュアですが、コイツは静岡ホビーショーにて購入したレジンフィギュアでございます。辻村聡志(Twitter: @rokujirow)氏の手による造形の巧さ、巧みさに、手前はあの高校時代に見た色々な思い出が、走馬灯のように目の前を通り過ぎて行くような錯覚を受けざるを得ないのです。この余りに見事、余りに美しい、余りに艶やかな造形を前にしては最早手前一個人の好悪の念など、何の価値も無いのです。
ご覧あれこの東洋人顔の、それでいて美しい造形を。正しくそこには、学生時代に憧れた、或いはどこか惹かれたような女性の姿が、姿形は全く異なるとは言え、埋め込まれているように感じられてならないのです。あの高校時代の、その忘れ得ぬ色々の思い出を、即ち万感の思いを込めて、制服のパターンは懐しの母校仕様をチョイス。あの涼やかで鮮やかな色見をば、何とかあの輝きをば手の中に現出せしめんと、手前は己の技術の粋を凝らして筆を動かすのです。
我等がハンブロールの供給が途絶してより幾星霜。即ち最早本邦において新品のハンブロールは日に日にその希少価値を高めており、やんぬるかな、ここはファレホにご活躍頂くより他に無いのです。肌の塗装はファレホ・パンツァーエース(Vallejo Panzer Aces)の70341、”Flesh Base”を文字通りベースに、ハイライトは70815(017) “Basic skintone”を混色して。シャドウには70908(030) “Carmine Red”を適時混色して。女性らしい滑らかなグラデーションの為、希釈にはファレホシンナーのみを使用した上、リターダーとグロスヴァーニッシュを混ぜております。
又、彼女の髪こそは、恐らく日を受ければ天使の輪を抱く程に艶やかなるらん、烏の濡羽色より尚艶やかなるらん、とこそ思いければ、矢張りかつて数年単位の時を経て完成させたMs.Marvelの黒いコスチュームを塗装する過程にて会得した知識を持って、黒のハイライトにガッツり白を落とす。私の頭に未だ焼き付く、漆黒の髪の女性の髪に、白い輪が降りる瞬間を何とか再現しようと足掻いております。
尚、彼女は当然スカートを履いているのですが、中々スカートの部品が合いません。そんなわけでまだ下半身が剥き出しとなっております。ただ、勿論手前の一種下品な好みではありますが、これだけ艶やかな美女が、下着ぐらいはどセクシーな物を履いていたら、それはとても淫靡なのではないかと思い、ショーツはオープンなランジェリーとして塗装しております。
そんなわけで久しぶりに心が燃え立つこのフィギュア。是非完成させたいと思っております。三連休で何とかなるかなぁ。
じゃあ、今日はここまで。