白服の塗装

フィギュアを塗ってても「あれは/これは苦手だな」と思う瞬間ってのがございまして。例えば迷彩を前にしたときの面倒が前に待ち受けてる感は中々に嫌なもんですし、ふだん塗らないような色でグラデーションかけにゃあならんときなんぞ苦手意識をひしひしと感じるわけです。

そんな苦手意識の最たるものに、白と黒っつうものがございます。これが実際うまく行かない。何故なら白より明るい色はないし黒より暗い色もない。しょうがないから黒はグレーに振ってお茶を濁してみたりする。ただ、白の塗装は本当に苦手で、塗れる気がしなかったので今の今まで可能な限り避けておりました。そんな苦手意識アリアリな塗装に、まるで福音の用に表れたのがアンドレアのホワイトペイントセット。初任給が振り込まれて財布の中身がホクホクになったのを良い事に、勢いに任せて購入と相成ったわけです。

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そして使ってみたのがコチラ。想像よりかなり黄色/グレーに振られたセットで、その点ではちょっと肩透かしをくらったような気分。とはいえ、色見の調整は流石アンドレアと言うより他ないほど見事で、ご覧の通りどことなく薄汚れたような白色でグラデーションがかけられております。ちなみにアンドレアカラーはファレホのOEMで、ボトルも一緒でメディウムその他も全部共用出来るんですが、どうも今回使ってみた所、若干アンドレアカラーの方がコッテリしてるかな、という印象を受けまして。どうなんだろうなぁ。個体差なのかしら。色を混ぜてる時に若干濃いような気がしているんだけど確固たる証拠は御座いません。そういやこのアンドレアのホワイトペイントセット、プラスチックのボトルの口が閉まってて、キャップを開けただけでは塗料が出ないようになっておりました。これってアンドレアカラーだけだよね?ファレホは購入してきて開けたら使えるようになってるし。

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背中はこんな感じ。。背中みたいに流れのある皺の多い部分で見ると更に色チョイスの見事さが引き立つような気が。フィギュアはハンガリーの腕利き原型師であるKrisztian Bodi氏の手による物。見事な皺のリズムと繊細なディティールはかなり素敵。顔も癖が強めではあるけれども出来は物凄く良い。オーバー気味な帽子のエッヂの立ちかたもレジンフィギュアらしくて良し。ただし若干型にズレが生じていて、妙なパーティングラインが出ている点はマイナス。体躯はホーネットの立ちフィギュアより若干小さめで、レジンフィギュアとしては比較的小柄な方に入るのかしら。アルパイン程下半身がマッシヴになっているわけでもなく、ホーネット程どこかで見たような顔でもない。Танк程巨大でイカツい顔でもない。このKrisztian Bodi氏のフィギュア、気に入りました。ちなみにKrisztianという綴りだけ見るとクリスツティアンと発音したくなるけれども、実際はクリスティアンみたいな発音になる筈。何でもハンガリー語はSZでスの音なんだそうで。ただ他の部分の読みは良くしらないのでよくわかりません。

そんなわけでこのホワイトペイントセット、かなり使い出のある物だと思います。

じゃあ、今日はここまで。