DOR “夏っぽいさん” -2

本日ひょんな事から死んだ祖父の手帳を見る機会がありまして。書道を嗜みあれだけ見事な字を書いていた祖父が、次第に力を失い、字にも力が無くなって行く様を目の当たりにし、死に目に会えなかった事が堪らなく悲しくなってきたりしておりました。そして、彼が死ぬ直前まで詩作に耽っていた事を知り、彼は最後まで私の知っている、我が素晴しき祖父であったな、と再び確認したのであります。これぞ我が一族の男の本領でしょう。

DOR "夏っぽいさん(Ms. Summer-ish)" WF2011S -12それはさておき本日もチマチマと夏っぽいさんを塗っておりました。水着の色はどうしようか、と悩んだ結果、google先生でそれっぽいキーワードで検索して出てきたセクシーな水着をベースとして、若干のアレンジを加えた物に決定。赤と黒、白の三色のコンビネーションが映える、それっぽい物。それで止めておけば良い物を、ただ塗りわけただけだと何となく面白くねぇな、などと思ってしまったのが運の尽きで、ブラの部分をチェック柄にしようと思い立って塗装を開始してみたものの、「良かれと思って選択した塗装パターンが余りにも面倒臭くて自分の選択を恨む」というスケールモデラー、特に航空機やドイツ戦車にはありがちな状況を美少女フィギュアで経験する羽目に。曲面に平行線ベースのチェック柄を描く事の面倒な事と来たら非常に辛い物が有りました。これが歪む事歪む事。でもとりあえずある程度は見れた物になっているんじゃないかと自画自賛。ああヒストリカルフィギュアで七面倒な塗装パターンをやっておいてよかった、と思った瞬間であります。ちなみに爪はハンブロールのグロスパープルでマニキュアを塗ってるような雰囲気になっているかな、と。唇を何色にしようかなぁ。

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ところがそうやって一個成功すると調子に乗るのがcutnipperクオリティ。ならば黒を何故黒のままで残しておく必要があるのか、なんていう天啓が降りて参りまして、ならばこの黒い平面へ、右胸を覆っているこの黒い布へ、彼を召喚しても良いのではないだろうか。凡そ人類が到達し得た全ての場所に到達できるあのキルロイが、何故女性の胸元に到達できないわけがあるのだろうか、とそう思い立ち、ご覧の通り「キルロイここにあり」とそいう自体と相成りました。一応本来は有名な「黒目の区別があり」「乗り出している壁が描かれ」「頭のてっぺんからチョロ毛が出ている」バージョンのキルロイを描こうとしたのではありますが、やはりというか何というかスペースと技量的な問題で描けない、と気付いたので簡易版キルロイ、つまり「壁が無く」「目は単純な点の」キルロイとなりました。こっちの方がキュートな気もするので女性用の水着のデザインとしては寧ろこっちの方が適当かしら、なんて思ってみたり。

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尻にもスペースがあったのでもう一つキルロイを追加。こっちの方も同じく簡易版キルロイ。スペースが小さいんで大変で御座いました。赤と黒のビビッドなコントラストの中、このキルロイのとぼけた顔があるのは中々面白くて、更にキュートなのではないかな、と思っております。いやぁキルロイのデザインは良いなぁ。単純だけど非常に面白い雰囲気があるような気がする。そう、キルロイなら女性の尻にだって行けない筈が無いのだ。今日は彼女を、明日は世界を。いつだってキルロイはここにいる。

さぁ後は髪の毛を塗装して細部を修正すれば、人生で初めて美少女フィギュアの完成に辿りつけるわけでございます。やるぞー。

じゃあ、今日はここまで。