[非模型話]Pentax K-3IIのMFを快適にする

先日購入したK-3IIですが、恐らくトップクラスのファインダーを誇るカメラとは言え、我等が愛するPentax LXのキテレツなファインダーの良さを凌駕するには至らないわけで。ならば可能な限りMFの快適なK-3IIを構築してみようではないか、とそう思いたったわけでございます。目標はF1.4の中望遠がピタリと合うレベル。

MFの快適さを上げるには結局二つしか方法が無いわけで。K-3IIと言えども愚直にそれをやるしかないのでございます。その二つというのは以下の通り。

  1. ファインダーの拡大率を上げる
    当たり前ながらコレ。大きく見えればその分だけピントが見える。0.68倍より0.72倍が良いし、0.72倍より0.9倍、0.9倍より等倍が嬉しい。Pentax K-3IIは倍率0.95倍と決して悪くないのだけれど、これを跳ね上げたい。
  2. スクリーンを変える
    ミノルタのアキュートマットが美しいように、Pentax LX/Z1Pのナチュラルブライトマットスクリーンに感動を覚えるように、スクリーンを変える。というかAF当たり前になったデジ一のスクリーンはとにかくスカスカでピントの山なんて見えやしないので、これはほぼ必須。

それを踏まえてさぁ何をするか。1についてはマグニファイヤ的な物をつけるしかない。幸いPentaxには未だに拡大アイカップという製品があって、純正でファインダ倍率を上げる為のアイテムは揃う。ところがこの拡大アイカップ、K-5を使っていた頃に購入してしばらく使ってみたのだけれど、実際の所倍率はそんなに高くないし何よりアイポイントが短かすぎて眼鏡ユーザーの自分にはあんまりにもファインダーが狭くなってしまい使い辛い。0.95*1.18で1.121倍程度なのに、実際ファインダーの四隅なんて殆ど見えなくなるわけで、コイツはボツ。で、辿りついたのがTenpaのファインダーマグニファイヤー。これの1.36倍。0.95*1.36でファインダー倍率が1.292倍に!_SDI4382

ポイントはこのセットに付属する接眼ゴムをつけない事。接眼ゴムをつけない事によりファインダーの四隅視野をなんとか確保。その変わり眼鏡のレンズにゴリゴリ傷がつく。とは言えこれで、ファインダーの倍率は極まった。

で、次に問題になるのがスクリーン。Pentax K-3IIは交換式スクリーンを備えてはいるけれど、純正のスクリーンは今一パッとしない、というかキヤノンが未だにクロススプリットスクリーンなんかをラインナップに残しているのと比べると些か貧弱と言わざるを得ない。

そんな中辿りついたのがFocusingscreen.com。台湾のサイトなんだけれど、ココの何が凄いって各社一眼レフ用のスクリーンを他社のスクリーンから切り出して(!)売っている事。つまり、キヤノンやニコンのスクリーンを他社のカメラで使えるという事。その中のPentax K-3II用より手前がチョイスしたのはSタイプのグリッド有り。これはキヤノンのスーパープレシジョンマットを切り出した物で、F2.8より早いレンズでないとファインダーが暗くて使い辛い、その変わりピントの山はピカ一という物。お値段一万円ぐらい。

じゃあそれだけやってどれぐらい変わったの?
->スゲェ変わった。

ピントの山がモリモリ見える。具体的にいうとNokton 58mm F1.4のF1.4がパシパシ決まる。Distagon T* 35mm F2.0やDistagon 25mm F2.8の開放も何も怖くない。開放で街行く人にピントが合わせられるレベル。これは古いレンズ漁りが捗りますね。

K-3IIのファインダーに今一不満がある人、TenpaのファインダーマグニファイヤーFocusingscreen.comのSタイプファインダー。コレ。これで幸せになろうよ。

P.S : Sタイプのスクリーンを入れた場合F5.6より暗いレンズでは構図確認以上の事はできなくなる事を覚悟。

じゃあ、今日はここまで。