ホビーショップ元気堂さん

先日秋葉原でパンツァーグラフ誌を立ち読みしていたら、ホビーショップ元気堂さんというお店が、タミヤのIV号H型を計画のみ存在した傾斜前面装甲+簡易型砲塔型へと改造するコンバージョンキットを作ってらっしゃる、という事が書いてあるのを見かけ、場所にもよるが模型店がゴリゴリ減りつつある昨今なのだから、一度この元気堂さんという所に出向いて、このコンバージョンを買っても面白かろう、なんて事を考えておりました。というわけで本日元気堂さんに出向いてきたわけでございます。

府中本町駅から府中街道に出て、交差点を右に曲がってすぐの所に、見慣れた赤と青の星マークが見え、迷うこと無く到着。ところが行ってみてビックリ、閉店セールをなさっている所でした。帰宅後に元気堂さんのウェブサイトを注意深く見てみれば、確かに閉店セールであると書いてある。ところがコンバージョンキットを購入することばかりに頭が動いていた手前の目には入っていなかった、というわけでございました。

事前に電話をかけて在庫の確認と取り置きを頼んでおいたおかげで、お店に入ってすぐにお目当てのコンバージョンキットの購入は完了しました。その後は半分以上棚が空っぽになってしまったお店を物色しつつ店主さんと雑談。ニコニコと楽しそうに模型を語る素敵な方でしたが、閉店の理由を「景気が悪くて」と仰っていたのには少し涙が。とはいえ模型業界から身を引くわけではなく、これからもコンバージョンキットを作り続けていくとの事で、その点は少しホッとした気分。何でも次回作は、E-100用の88(128と仰っていたかも)連装対空砲塔だそうで。砲身はアルミを奢って、何とか3000円ぐらいに収めたい。トラペのキットにもドラゴンのキットも合うようにターレットリング径は2種類用意するともり、とそう仰っておりました。出来るだけ手頃な値段で、手を出しやすいように、その言葉がとても印象に残りました。

壁際にぶら下がっていたレジンフィギュア群を「半額で良いよ」と仰って下さったので、平野氏原型のフィギュア二体(A/B)と、タカハシモデリングのヘルマンゲーリング師団の兵士を購入。

元気堂さんは、何となく、閉店を決定なさる前は凄く素敵な模型店だったんだろうな、と、そんな雰囲気を感じる素敵なお店でした。こういうお店が閉店せざるを得ない状況になる、ってのが模型業界の現状を表しているようで、少し寂しい。もう少し早くに来てみたかったお店でした。

じゃあ、今日はここまで。