エアブラシでフィギュアの顔を塗る

高校一年生の頃お年玉握りしめて買ったのがクレオスのコンプレッサーL5とプロコンBOY WA Ver2のセット。それからエアブラシをタミヤのトリガーに切り替えたりなんだりと色々あった物の、基本的にはこのL5を頼りに模型をやってきました。

が、もう1 Decade以上使ったのでよかろうと。学生だった若き日々よさらば、我が手元からは若さと時間が擦り抜けたが代わりに資本主義社会における最強の武器たる金が当時より有る、ならば新調してもよかろう、という決意から、エアテックスのAPC-006Dをサクっと購入。序でに0.2mmのエアブラシも一本追加しよう、という事で、さんざ悩んで煩悶七転八倒した挙句にエアテックスのハンザブラック281を。

元々押し下げてさらに引く、という二段操作が必要なダブルアクションを長時間使う感覚に慣れる事が出来ず、指が痛くてモチベーションが下がる、という事からトリガーエアブラシを導入した手前としては、当然0.2mmも通常のトリガーとしたかったのだけれど。しかしタミヤの0.3mmを使っている身で再度タミヤの0.2を買うのも癪に触る感があったので、上付きトリガーという特殊形態を持つコイツにあいなりました。

まあしかし出力の上がったコンプレッサーは凄いな、と思うわけで。濃い目の塗料でバシッとやるもよし、当然出力を絞れば薄めた塗料で淡く仕上げるもよし。大は小を兼ねると言いますが、まさにそのとおり。模型用としてはオーバースペックに近いコイツがあればそれはそれは幸せなわけです。

で、手慣らしというかやってみようと思い立って手に取ったのは、タナベシンさん原型の胸像。原型に惚れ込んで買った物の腕の無さから放置することしばし。これならやれるのではないか、とやってみたのが下の如し。

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ジャケットと顔の塗装を済ませた状態。いやぁ造形が良すぎて怖いぐらい。顔の塗装も服の塗装も基本的には全部0.2mm口径のエアブラシを使用。昔ウェブサイトが好きで好きでよく見ていた藤原光隆氏の考案なさったヒカル・ペインティングシステムというメソッドで、0.2mmのエアブラシで吹きつける方向で勝手に陰影をつけていくという手順が非常に記憶に残っていて。それを何とか再現できないかと頑張ってみたりするのです。藤原氏、ある時ウェブサイトを閉じてしまわれて。ウェブ上にサイト以外そのメソッドの詳細な解説は残してらっしゃらなかったと思うので、全く失伝した技法だというのが実に悲しい。

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顔部のアップ。使った塗料はVallejoのGame Air Face Painting Set. 専用に調色された色のセットで、所謂血色の良い感じの顔よりもどこか影のある仕上りになる色の組み合わせ。中々上手く行ったのではないかと。

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正面から。瞳はまだ入れていないのだけれど、これはこれでアリなのかなぁ、なんて事を思ったり。とりあえず5月に予定されている静岡ホビーショーにこいつを持って行きたいな、と考えております。

じゃあ、今日はここまで。