Reveni Labs Light Meterを入手した件

銀塩写真なんてものを齧っているとどうしても必要になってくるのが露出計という代物でして。勿論カメラの歴史とは即ち自動化の歴史であり、比較的近代のカメラなんてのは露出計内蔵の物が多いわけです。そうはいってもContaxだとか、Leicaの大多数だとか。あるいは大判カメラだとか。そういったカメラには光を読む術がない。勿論練りに練った功夫で光を読むというのも一つの手段ではあるのですが、それはいささか個人芸の極致に過ぎる。そんなわけで露出計はあればあっただけ嬉しいのです。

で、基本的に露出計は割にデカい。小さくても掌サイズどまり。それでいて意外と高い。このサイズ、絶妙に首から下げたりポケッットに入れるにはややデカいわけで、もし可能であればカメラのホットシューやらコールドシューにマウントしたい、あんなこといいな、できたらいいな、そう思わざるを得ないわけで。

先行事例としてはコシナがVoigtlaender銘で出したVCメーターシリーズがありますが、コイツも割に良いお値段がするわけで。中々ユニバーサルに使える超小型露出計という選択肢は(中国製の一部がありますが)長らく良い感じの物が無い状態でした。

そんな時に出てきたのがReveni Labs Light Meter (公式). 元々Kickstarterで始まったプロジェクトです。3Dプリントの筐体、超小型、そしてKSでの出資が爆発した為にMade in Canada化。こりゃあ入手せにゃならんだろう、という事で出資して以来待っていたのですが、遂にやってきまして。

IMG_20200818_185304
箱。
IMG_20200818_185258
CANADAAAAAAAAAA
IMG_20200818_185227
本体

ザ・掌サイズ。しかも足が所謂シュー互換になっておりまして、普通にカメラのコールドシュー/ホットシューに刺さります。筐体は3Dプリントの樹脂製。マットな質感だけど擦るとテカテカしてくるのはややマイナスポイントかしら。でも剛性は高そうだし落としても全然平気そう。

IMG_20200818_185235

露出表示は背面の小さな有機ELディスプレイに。上だとF1(!)で1/15secという表記になっております。

開発途中にKS上で色々出た要望をゴリゴリ取り入れたのがこのReveni Labs Light Meter。結果として以下のようなスペックになっています。

  • モード: 絞り優先/SS優先切り替え式
  • 対応F値: F0.7 – F1000
  • 対応感度: 1/3刻みでISO1 – ISO12800
  • 露出補正: 1/3刻みで±2段
  • EV表示可能
  • 電源: LR44 x 1pc

開発中に出資者の声を取り入れてF1000まで拡張されたりEV表示が追加されたりしたのはクラウドファンディングの良さといいますか。このあたりはEVベースで話が進むハッセルユーザーや、超大F値を使うピンホールカメラユーザーにも嬉しい仕様。電池がどこでも手に入るLR44一個だけ、というのもとにかく嬉しい。

露出計としては珍しく露出補正機能に対応しているのもポイント。デジタル時代特有の要望と良いますか。

ざっくり手元のSekonic L-308Sと比較してみた限りでは値も精確そう。何より

IMG_20200818_190348

このサイズ感ですよ。

公式サイトでは9月頃発送開始で量産バッチの予約を受け付け中のようです。お値段125カナダドル。ざっくり一万円ぐらい。べらぼうに安いので一つ二つ購入しても良いと思います。

いやあ、良い買い物しました。

じゃあ、今日はここまで。