割とゴロゴロ銀塩一眼レフとかが我が家にあるせいで、実はあんまりコンデジって使った事なく。人生で最初に触ったデジカメはフジのF31fdだったんですがその後デジカメってぇとズーっとレンズ交換式ばっかりでした(除GXR)。で、いつぞやパナのLX100MIIを購入したらその便利さにひっくりかえりまして。写りも良いしコンパクトだしこれは便利とか思っていたわけで。
そんな中リコーのGRIIIが発売されまして。随分小型化され、手振補正がつき、レンズまで新設計されて。おやおや気軽に持ち出せるカメラとして欲しい、欲しいと思っていたのですが、何やかんやでタイミングが合わず。延期延期を繰り返していたのですが、まあコロナは収まってはいないとはいえ買い物に行くのが憚られる程でもないし、ええぇいままよと清水ダイブ。先日購入して参りました。
箱からして洒落てるなあ畜生、とか思うんですよね。リコー先生GRのカタログ見ても思ったけどこのGRというプロダクトへの思想と思い入れが強い強い。表看板だから大いに理解できるところではあるんですが。
御尊顔。いやあ小さい。背後にはLeica M3(カナダ製)が控えていますが。とにかく軽量小型って割と強いな、と思わせられる佇まい。勿論普段大判だなんだってのを振り回している身からすると、多少小型だからどうなの?みたいなところもあると有ると思うんですが、 電源OFF時グリップより先に突起物が無いというのはこんなにも持ち運びを楽にするのかと衝撃です。
ワイシャツのポケットに入るという初代GRのコンセプトが未だ生きている事だなぁ、なんて感心する事しきり。
で、実写。
いや、もうGR系列が凄く凄くて凄いんです、みたいな話はネットを漁れば掃いて捨てる程出てくるわけで、ここで手前がくだくだしく書く必要なんてサラサラ無いわけですが、まあ凄いよねの一言。色が良く、解像感があって、カメラの起動も早いし。特に便利なのがフルプレススナップなる機能で、シャッター半押しを経由せずモイっとシャッターボタンを押し込むと事前設定の距離にピントを合わせてシャッターが落ちるという代物。
搭載しているレンズが28mm相当なので、F8に設定した状態でこのフルプレススナップを5mに設定しておけば3mあたりから無限までのパンフォーカス。これ、本当に気軽で良いですよ。
タッチパネルになっているもの最初かなり懐疑的 (28mm単焦点機でタッチパネル要る?)だったんですが、まああればそりゃあ便利だなと。多少無茶な体勢でもタッチでピント合わせてくれるのはベネ。
使ってるとやや露出決定が神経質にすぎるかな、という気はする (プラスに振ると飛びがちだしアンダーに振ると潰れがちだち)のですが、ハマった時の描写スゲェなと思います。手振補正も効くし。
LX100M2との比較すると、最初は競合する物だと思ってたのが正直なところ。でも実際にはそうでもないなと。ズーム、高速連射、それどころか4K Photoまで備えるLX100は、例えばメインの一眼のサブとして持っていっても(ストロボプロトコルもm4/3だし)全然使えますが、広角単焦点固定のGRIIIでその働きは無理。でもメインシステム用の気の効いた広角一本より小さなGRIIIをレンズ代わりに持ちだすのは全然アリ。
今後ワイコン(21mm化する奴)購入するかはちょっと悩み中。28mmぐらいが丁度良い気もするんだよなぁ。でも角型フィルタはちょっと欲しい。外付けファインダーは…欲しいかも。
いやあ、良い買い物しました。