さて世の中には、星の数程のモデラー達がいるわけでございます。
私はその中に何人か、個人的かつ勝手に尊敬しているモデラー達がおります。具体的には平野義高氏、松岡寿一氏、Calvin Tan氏、Luciano Rodriguez氏等々。
その中に水野シゲユキ氏(サイト)という方がおりまして、模型雑誌等で活躍なさっております。
私、この方の作風というのが大好きでして、何とか真似できない物か、と日々考えておりました。
思うに、氏の作風のキモ、というのはその密度ではないかと思うのです。
で、勝手に氏の技法についての考察なんぞしてみようかな、と。
こんなネットの片隅のサイトが何書いても怒らないよね…?
水野シゲユキ氏の技法についての考察
- スミ入れはガッツリとキツめ。見た感じ、いわゆるハウトゥー系のブラウン+ブラックの焦げ茶色よりも、遥かに黒っぽい色で。
- ジャーマングレー系の色でチッピング表現を入れる。さらにそのチッピング、エッヂ部のところどころに白で変化をつける。
- 意外に油流れや雨垂れの色の境界線はボカされていない。色自体の透過性を高めて(薄めて)スッと書いている感じ。
- チッピング表現のジャーマングレーの他に、車体にはサビ表現としフラットブラウン系の色が書き込まれている事が多い。これもかろうじて色が乗るか乗らないかぐらいの薄めっぷり。
- 車体色等は相当グレーに振ってる感じ。元々が明い色にグレーでより白っぽく飛ばしてるのかな。
- 車体のサビ流れやスクラッチのキズの中にも所々"白"を入れてるっぽい。アクセントとしてなのかなぁ。白というよりかグレー…?
とりあえずこんな感じかと。で、ちょっと真似してみた。
なーんだろ、ベースの色の違いはしょうがないにしても、何か決定的に違う所があるよな気がする。
チッピングの密度なのかなぁ。
じゃあ、今日はここまで。