前にZenzanon 80/2.8がやたらに良い、って褒めそやした記憶があるんですが、フォーカルプレーンのブロニカは純正だけでもやたらと標準レンズの種類があって。これ書いててふと思ったんですけど標準レンズの層が厚いカメラシステムが良いシステムって気がするんですよね。ライカしかり、ペンタックスしかり。実際のところ中判カメラシステムとしては(何か供給とかで色々あったらしいですが)ちょっとどうかと言うぐらいレンズの層が厚いのがブロニカの楽しい所でもあり悩ましい所だと思っています。
ざっくり書き出すだけでも
- Nikkor P 75/2.8
- Nikkor H 75/2.8
- Zenzanon 75/2.8
- Zenzanon 80/2.8
- Zenzanon 80/2.4
- Zenzanon 100/2.8
6本も出てくるわけで。対照的にハッセルだと
- Planar 80/2.8
- Planar 100/2.8
この二本しかないわけです(構成枚数が違うバリエーションとかはあるけど)。
このブロニカ用標準レンズ、それぞれにかなりテイストが違うのが面白い所で。使った事ある所だと、Zenzanon 100がべらぼうに線が細い。細すぎるぐらいに細く、ハッセルのプラナー100みたいな感じ。対照的にZenznaon 80/2.8がパワー系でゴリっと線が太め、そこから少し細くなるのがNikkor P 75/2.8という認識があります。
で、Zenzanon 75/2.8。これがどうにもZenzanonシリーズの中だと影が薄い。Zenzanon 100/2.8のようなトプコン製!というブランド感もなく、Zenzanon 80/2.8 ≒ Zeiss Biometar 80/2.8のような背景もなければ、じゃあ天下のNikkorと被るスペックってどうなの?みたいな事だと思うんですが。
そんな不遇な奴が手元にあるので、ちょっぴり夜に繰り出してみたのです。ボディはこちらも不遇の廉価版Zenza Bronica C2. Ilfrod Delta 3200をお供に、Zenzanon 75/2.8よ夜を往け。
有楽町、高架下のチャリを。割に線が細い感じ?この時使ったDelta 3200、思ってたより遥かにしっかり写ってくれて非常に気に入りました。
光源を画面内にいれてのいじわるテスト。若干曇ってる疑惑もあるレンズなのでちょっとこれは厳しすぎたか。解像自体はしっかりしてるんだけども。
このガラス貼りの建物が手前は好きで好きで。やはり全体的に線が細いイメージを受けます。
全体の印象としてはZenzanon 80/2.8 > Nikkor P 75/2.8 > Zenzanon 75/2.8 > Zenzanon 100/2.8と線が細くなるのかな、と思います。今度はリバーサルつめて試してみよう。
じゃあ、今日はここまで。