[書評] Concord Pub. Comp. ?German Leichte Panzer at War

迂闊にも風邪を引いてしまい土日を潰すというあまりに勿体ない事をしてしまう。何とか回復したのでもう平気だけども、一時は熱が39度に達してエラい事に。売店の中国人の姉ちゃんにまで心配されたよ。いやぁヒドかった。

いつの間にやら50000ヒットを越えたようで。アクセス解析によると少なくとも10人ちょいは存在すると思われる毎度読んで下さっている方々には頭が下がる思いです。この全体的にヤマ無しオチ無しイミ無しを地で行くようなブログ、まだまだ続けていくつもりですので、宜しくお願い致します。

さて、今日も今日とて購入した書籍紹介

安価で良質な軍事資料を発売している事でわりと知られているConcord Publications Company発行の、ドイツ軍軽戦車に関する資料本。

どちらかというと戦史よりも軽戦車それ自体にフォーカスした書籍で、解像度の高い写真が多数収録されている。被写体になっている写真も大戦中の軽戦車シリーズを一通りカバーしていて、戦前の一号操縦訓練車を使用している写真から末期東部戦線のII号L型ルクスまでカバー。

特にページが割かれているのはやはりコイツら軽戦車が主役、というかドイツ装甲戦力の一翼を担っていた大戦初期から中期にかけて。1号、2号、38(t)の写真の数を見ると、やはり初期の時点ではドイツ装甲戦力の拡充は間にあってなかったんだな、と思わされる。

それと全体的に写真が呑気な雰囲気に満ちているのが愉快。戦前から大戦初期のドイツ軍に余裕があった時代だからなんだろうけども、割とキメポーズで写真に写ってる連中とかが多めで和む。皆栄養状態良さそうだし。

8ページに渡る塗装パターン図もカラーで掲載。大戦初期といえば天下のジャーマングレーかグレーとブラウンの2色迷彩のようなイメージを持っていた為、1号戦車等に戦前に使用されていたという3色迷彩パターンは中々新鮮。ソビエト3色迷彩パターンっぽい色してるんだよね。

2号戦車の写真ではa1,a2,a3型と分類される超初期型車両の写真が残っているのは以外。合わせて75両しか生産されていない、という記述があるのに、大戦初期の写真だと車列にポロポロ紛れこんでいたりする。1号戦車の作りを引き摺っている足回りの構造が妙にメカニカルで魅力的に見えるので、どっかインジェクションで出してくれないかなぁ。このa2.a3型で非常に面白い写真が一枚掲載されていて、車体と砲塔側面にメッセージが書いてある、という物。これ模型として満たらスゲェ面白いと思うんだけどなぁ。

バリエーションでは二号火炎戦車の写真が多め。アランから発売されていた遮光器土偶みたいな見た目の奴ね。車体前面が湿っているように見えるのは、火炎放射時の燃料のせいなのか?ちょっと気になる。

2000円しない値段でこの写真の質と量は中々お得感アリ。特に自分にとっては今まで一冊も持っていない軽戦車の資料本なので中々興味深い写真も多かった。塗装パターン図も丁度大戦初期の二色迷彩の資料が欲しかった所なので非常に良し。思いがけず三色迷彩なんていうちょっと珍しい物も見れて尚良し。お陰で1号A型が作りたくなりました。でもトライスターのは売ってないしなぁ。

★★★★☆(4)

じゃあ、今日はここまで。