メットにまつわるエトセトラ。

ウクライナ語の試験が迫っているのに単語が全然頭に入らなくてアワワワ。英語の勉強の時はもうちょっとまともに単語が憶えられていたような気がしているんだけどなぁ。それはそうとtwitter始めました。あんまり模型等に関係のない、日常についてボヤいております。気が向いたらフォローして下さいませ。

さて唐突に頭に降りて来た事があるので、このblogの本来の用途の一つである備忘録として記録。

その書き留めておきたい事というのはドイツ兵のドイツ兵たる記号の一つである「ヘルメット」、いわゆるシュタールヘルムの模型的表現について形がどう、とか言うのは知らない。別にモデラーそれぞれ気にいったのがあるだろうから。個人的にはGen2の物が一番好きだけども、納得の行かない方もいるだろうから。ただ塗装と艶の話で少し書き留めておく。

シュタールヘルムの縁を銀色に塗って、使い込んだように見せている作例があるけども、個人的にはあれは間違っていると思う。勿論模型的表現としてはアリ。ただリアルかリアルでないか、という普段モデラーが追い求めているポイントにフォーカスしたならあれは嘘だと思っている。

実際シュタールヘルムの縁が銀色になっている写真を見た事がない、というのがその根拠。よって非常に根拠は弱い。ただ、例えその部分の塗装がハゲた所で、模型的に強調する程の銀色になったかどうかは非常に怪しいと思っている。例えば以前に購入したヘルメットについての資料本であるGerman Camouflaged Helmets Of The Second World War: Painted And Textured Camouflage≒ 「第二次大戦中の偽装の施されたドイツ軍ヘルメット:塗装とテクスチャカモフラージュ編」には山程ヘルメットの写真が掲載されている物の、いわゆる縁が銀色になる程塗装が痛んでいる写真は見つからない。むしろその前に全体が錆びている。そう、銀色になるよりも早く錆びる。勿論撃たれて穴空いたらその穴は銀色になるんだろうけど。

シュタールヘルムの巨大なオンライン資料であるgerman-helmets.comの中でも縁が銀色っぽくなっているのはかろうじてコレぐらい?コレも警察用のメットだしなぁ。

そういうわけで銀色に塗るのはアリか無しかで言うならアリだとは思うけどリアルではない、と言いたい。"模型的"リアルではあるけど"現実的な"リアルではない、と言うとちょっと格好良く聞こえるかな。

知り合いの元自A隊の方によれば、アメリカの旧型ヘルメットは縁が良くバリバリの銀色になっていたそうで。その辺りからの影響なのかなあ。縁を銀色にピッカピカに塗る、っていう発想は。

あとメットの艶ね。43年以降というか大戦後期には、支給前の時点でメットの艶を消した、というような事が上記の本に書かれている。とすると大戦中後期から末期にかけての歩兵及び情景を模型で製作するのなら、メットは完全な艶消しにするほうがリアル、という事になるのじゃないかなと思うわけですよ。

万が一艶が有りの状態で支給されたとしても、恐らく現地で泥を眩したりカモフラージュをしたりするだろうから、結局艶有りの状態で戦前に出る事は少ないんじゃないかな、と夢想。事実上記の本には陸・海・空(含降下猟兵)・武装親衛隊が施した夥しい数のカモフラージュが掲載されていて、現存してるのだけでもそれだけあるのだから、当然戦闘等で失われた分を考えるとより大量の現地カモフラージュが施されたメットが存在したと考えるのが妥当だろうし、となると当然上に砂をペンキで塗り込んだり上にドロを擦り付けたりするわけで艶も消えるだろう、と思うわけです。

というわけでメットは艶消しの銀縁"無し"がいわゆるリアルじゃないのかしら、とそんな事をちょいと思ったわけでございます。

メットってもうちょっと注意を払われても良い部類だと思うんだよなぁ。

じゃあ、今日はここまで。

ちなみに↑はAmazon.comへのリンク。日本の洋書店で買うより約半額の値段で洋書を購入できるのでオススメ。支払いはクレジットカードだけになってしまうけどね。ちなみに↑のヘルメット本の某軍事関係洋書店での値段が1万千800円、Amazon.comでの値段が79ドル95セントの33%引きで53ドル96セント(≒4995円: 2009年10月26日時点)。送料込みでも約半額。洋書はAmazonから個人輸入(になるのか?)するのが一番安いんじゃないかなぁ。